蓮池薫さん初エッセイ『半島へ、ふたたび』
昨日買った蓮池さんの本は、「ソウル8日間の旅!紀行エッセイ」でした。
・・・っておい。
拉致被害者の蓮池薫さんが初エッセイといえば、やっぱりもうちょっと刺激的な内容のものを期待するじゃないですか。
しかも、『半島へ、ふたたび』ですよ。
この思わせぶりなタイトルで、ただの紀行エッセイはちょっとひどいんじゃないの?
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半島へ、ふたたび 著者:蓮池 薫 |
意外にも蓮池さんが「半島」に降り立つのは、帰国後初めて。
出発前には、ソウルの観光スポットを頭にたたきこみ、ガイドブックやら関連書を読み漁り、なんと前夜には中学校の修学旅行よろしく、楽しみで眠れなかったそうです。
それほど行ってみたくてしょうがなかった韓国。
ところが。
飛行機の窓から、眼下に広がる「半島」の山野を目にした瞬間。
「・・・僕の体に刻みこまれていたおぞましい24年間の歳月が、その地を目のあたりにした瞬間に、甦ったのだ。・・・30年前、拉致されて、初めてこれと同じ色の山野を見たときのことが脳裏に浮かぶ。」(冒頭部分抜粋)
なんかね。
興味本位でこの本を読み始めた自分が、恥ずかしくなりましたよ。
今更ですが、この人が背負ってる(背負わされてる)ものは、僕らがどうのこうの言えるレベルをはるかに超えてます。
本の内容は、爆笑ソウル紀行エピソードもあれば、拉致当日の状況が生々しく語られたりしてて、思わずページをめくる手が止まりそうになる部分もあります。
どちらに比重を置くか、読む人によって感じ方は変わってくると思いますが、僕は蓮池さんが「紀行エッセイ」と言うからには、この本は紀行エッセイなんだと思います。
つまり蓮池さんが背負ってるものは、多分そういうことなんじゃないかと想像するんですよ。
すごい本です。
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